具体的な日時は明らかにせず

 2回目の米朝首脳会談当日となる28日夜、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は米国のトランプ大統領と電話会談を行う予定であることが26日までに分かった。韓国大統領府のある関係者は記者団の取材に「米朝首脳会談は28日午前中に会談と昼食会、午後には会談と会見などの予定になっている」とした上で「その日の夜に(韓米間で)電話による首脳会談が行われそうだ」と伝えた。

 文大統領はトランプ大統領との首脳会談を行うためワシントンを訪問することも検討しているという。文大統領とトランプ大統領は今月19日に電話会談を行った際、米朝首脳会談後に韓米首脳会談を行うことで原則的に合意していた。大統領府のある幹部は「トランプ大統領は19日の電話会談で『伝えることが多い』と言っていた。近く二人は会うようになると思う」「会うとすれば、文大統領が一度ワシントンに行かなければならないだろう」などと述べた。両首脳は昨年12月にアルゼンチンでおよそ30分にわたり会談をしている。

 韓国大統領府は韓米首脳会談の日時については明らかにしなかった。米朝首脳会談の内容について直ちに共有し、意見交換を行う必要があるため3月中になる可能性はあるが、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長のソウル訪問などが入る可能性もあることから、時期は明確になっていないようだ。

 文大統領は26日、韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長らスタッフらと昼食を共にした際、ベトナムのハノイで行われる米朝首脳会談について意見を交換した。

 しかし大統領府は米朝間でどのような議題が話し合われ、また合意文の内容がどうなるかについては一切コメントしなかった。上記の大統領府関係者は「会談内容が事前に公表されることを北朝鮮は極度に嫌う」と述べ、また金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は「完全な非核化に向け前進することを願うだけだ」と短くコメントした。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/02/27/2019022780026.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/02/27 09:32