【ニューデリー、ワシントン時事】パキスタン外務省は27日、インドとの係争地カシミール地方で、空軍機がインド側を攻撃したことを明らかにした。また、パキスタン軍は、自国側領空でインド空軍機2機を撃墜したと発表。外務省は声明で、攻撃は「自衛権の主張のためで、事態をエスカレートさせる意思はない」と強調したものの、核保有国同士の対立激化が懸念される。

 外務省は声明で、越境攻撃の標的は「(インド)軍施設ではない」と主張。26日にインド空軍が行ったパキスタン領内への攻撃に対する報復でもないと述べた。
 インドのスワラジ外相は27日、訪問先の中国・烏鎮で中ロ両国の外相と会談。「インドは状況をこれ以上エスカレートさせることを望んでいない」と強調した。ただ、パキスタンの攻撃を受け、態度を硬化させる可能性が高い。(2019/02/27-18:48)

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時事ドットコム

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27日、インド北部ジャム・カシミール州の州都スリナガル郊外で、墜落したインド空軍機(AFP時事)