川崎重工業は14日、韓国のエンジニアリング会社を通じて、同国大手製紙会社の全州製紙に大型ボイラーを納入したと発表した。廃プラスチックや木質チップなど幅広い種類・品質の燃料に対応しているのが特徴という。世界的に再生可能エネルギーへのシフトが広がるなか、海外の需要の取り込みも狙う。

引き渡したボイラーは内部循環流動床ボイラーというタイプで、廃プラスチックのほか、ゴムの木や廃木材などを燃やすことができる。塩素やカリウム、ナトリウムなど、従来はボイラーに悪影響を与えるとされる成分を含む燃料でも安定的に使用できるという。

バイオマス発電は再エネ利用の拡大で世界各地で普及が進んでいるが、高品質の燃料は需要が供給を上回り価格も上昇している。今後も安価な燃料に対応できるボイラーの引き合いが強まるとみられ、川重は販売を強化するとしている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4248784014032019XA0000/
日本経済新聞 2019/3/15 7:00