【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は、今年前半に中国、日本との国防交流・協力を本格化させる計画だ。米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備、海上自衛隊の哨戒機を巡る問題でそれぞれあつれきが生じた中国、日本との軍事外交の正常化に取り組むとみられる。

国防部は18日、国会国防委員会への業務報告で、「中国と国防交流・協力を完全に正常化し、危機管理の対話チャンネルを強化する。日本とは懸案解決に努め、国防協力の環境づくりに取り組む」と表明した。

中国とは5月に韓中国防相会談を開催する。

 THAADの配備に反発してきた中国は、2016年7月に韓米が配備決定を正式に発表して以降、韓国との国防交流・協力を全面的に中断。その後、17年10月にフィリピンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)の拡大国防相会議に合わせ、当時の宋永武(ソン・ヨンム)韓国国防部長官と中国の常万全国防相が30分ほど会談した。

 5月に鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官が訪中して魏鳳和・国務委員兼国防相と会談すれば、THAAD配備問題などで一時途絶えた国防交流・協力の正常化などを話し合うと予想される。

 日本とは、5月に韓米日防衛実務者協議と韓日による防衛実務者対話を開催する予定だ。

 韓日の国防交流・協力は、海自哨戒機の韓国艦艇に対する威嚇飛行と、日本が主張する韓国艦艇の海自哨戒機に対する火器管制レーダー照射問題で生じたあつれきにより中断している。防衛実務者対話では、協力の再開が集中的に話し合われる見通しだ。

 また、韓米日防衛実務者協議では、3カ国の艦艇による捜索・救難共同訓練(SAREX)をはじめとする合同訓練問題などが扱われるとみられる。

 国防部は「周辺国との国防交流・協力の促進、朝鮮半島の非核化と平和定着に向けた友好的な環境づくりに取り組む」と強調した。

 一方、米国とは4月1日ごろに韓米国防相会談を開催することなどを報告。「朝鮮半島の非核化と平和定着の基盤となる韓米同盟を継続的に強化していく」と伝えた。

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聯合ニュース 2019.03.18 12:58

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鄭景斗国防部長官(資料写真)=(聯合ニュース)