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 今年4月30日に明仁天皇が退位し、5月1日に今の皇太子が新天皇に即位する。それに伴って、新しい元号が始まる。新元号は4月1日に公表されるので、日本では新しい元号が何になるか予想することで盛り上がっている。

 元号とは、歴史の流れを君主の治世によって、本来連続する時間をぶつ切りにするものである。日本の役所の文書はいまだに元号を使っていて、経済、社会の長期的なデータも元号で表記している。前の元号の昭和X年が今から何年前か、すぐには分からないので、とても不便である。新しい元号が実施されれば、その不便さは倍加するだろう。

 しかし、多くの日本人はその不便さを喜んでいる。今時、君主の治世によって時代を区切るなどということをしているのは世界中で日本だけである。その時代錯誤を日本らしいユニークさと喜んでいるのだろう。

中略

山口二郎・法政大学法学科教授(お問い合わせ japan@hani.co.kr )