韓国環境部傘下の国立生態院は2日、国内技術で開発した携帯電話システムをベースとする位置追跡装置を用いた調査で、慶尚北道・鬱陵島のカラスバトが日本で越冬していることを確認したと明らかにした。

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▲ カラスバト

(カラスバトの移動ルート)
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▲ 左上が鬱陵島、右下が島根県の隠岐諸島

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▲ 韓国の技術で開発した位置追跡技術

全長約40センチのカラスバトは国際自然保護連合が定める国際保護種。韓国の東側に浮かぶ鬱陵島は国内で最大のカラスバト生息地となっているが、冬は全く姿が観察されず、どこで越冬しているのか正確に分かっていなかった。

国立生態院の研究者が2017年6月から18年4月にかけ鬱陵島に生息するカラスバト1羽に位置追跡装置を取り付けて移動ルートを追ったところ、このカラスバトは17年9月20日に鬱陵島を離れ、同じ日に直線で約278キロ離れた島根県の隠岐諸島に到着した。このエリアで208日間過ごし、18年4月16日に鬱陵島に戻った。

国立生態院の朴龍睦(パク・ヨンモク)院長は「韓国の情報通信技術と生態調査を融合させ、国際的な保護種の生態を解明した。この技術がさまざまな生物の生態を理解するための先端調査方法に発展するよう期待する」と話している。

ソース:聯合ニュース
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190402002400882