「トランプ政権、米国本土防衛ばかり強調しては同盟が分裂」

 米国防総省の元次官が、北朝鮮の軍事的脅威をめぐってドナルド・トランプ政権が「過度に(米国)本土防衛ばかり強調し、同盟国との分裂をもたらしかねない」と警告した。

 エリック・エデルマン元国防次官は15日、米国のラジオ放送「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)側から、北朝鮮のミサイル発射をめぐる米国の対応方法への評価を尋ねられ「北朝鮮との対話の可能性を開いておく措置に見えるが、米国の表現はあまりに楽観的だった」と答えた。トランプ大統領は、最近相次いだ北朝鮮による挑発について「短距離ミサイルであって、信頼に背くとは思っていない」とコメントしていた。

 エデルマン元次官は、北朝鮮のこうした行動を「(同盟を離間させようとする)『分裂後征服』(divide and conquer)戦略」だとして、「これに韓国政府が乗せられてはならない」と語った。文在寅(ムン・ジェイン)政権が北朝鮮支援や経済協力問題で米国と対立を引き起こしてきたことを意味しているとみられる。フランク・ローズ元国務次官補も15日、VOAの取材で「北朝鮮は米国と同盟諸国の間に隙間を作るため、どんなことでもやるだろう」と語った。

ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/05/18 09:55