(ジュネーブ 22日 中央社)スイス・ジュネーブで開催中の世界保健機関(WHO)年次総会で21日、日本が発言の中で、台湾への支持を間接的に表明した。新谷正義厚生労働政務官が「特定の地域がオブザーバーとしてさえも参加できない状況を作ることで地理的空白を生じさせてはならない」と述べた。今年のWHO総会で台湾を支持する発言をした国は、2日目の21日までで13カ国に上っている。 

新谷政務官は、エボラ出血熱に対抗するためには、質の高い一次医療の提供や地域社会の発展における相互信頼が必要だと言及。その上で、地理的空白を生じさせるべきではないとする日本の考えを示した。また、「誰一人取り残さない」の理念を実現するため、日本としてWHOに対してさらに積極的に支援していくことを約束した。 

この日の各国代表の発言の場では、中華民国(台湾)と外交関係を結ぶパラグアイ、ホンジュラス、グアテマラ、パラオの4カ国の代表が台湾の名を挙げて直接的に支持を表明。台湾と近い理念を持つ国では、日本に加え、カナダ、オーストラリアの3カ国が間接的に台湾のWHO総会参加への支持を示した。 

20日には、国交締結国のエスワティニ、ホンジュラス、マーシャル諸島、セントビンセント・グレナディーンが一般委員会で、米国、英国、ドイツが本会議で台湾を支持した。 

(唐佩君、戴雅真/編集:名切千絵)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201905220001.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/05/22 13:02

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WHO総会での新谷正義厚生労働政務官=WHO公式サイトから