韓国統一部(省に相当)の徐虎(ソ・ホ)次官は3日、北朝鮮でアフリカ豚コレラの発生が確認されたことについて「北側で感染が拡大しないよう、(韓国)政府として(薬品などを)支援できればよいと思う」と述べた。

 徐次官はこの日、ソウル市内の韓国政府庁舎で開催された会議で「米国とも(必要な装備の搬出などについて)意見を交換する必要は当然あるだろう。実務レベルではすでに意見を交換したと聞いている」とした上で「北朝鮮からはまだ具体的な支援の要請は来ていないが、回答がくれば協議を行いたい」などと述べた。徐次官はさらに「制裁に引っ掛からないものと引っ掛かるものがあるはずだ」などともコメントした。

 アフリカ豚コレラは昨年8月に中国で感染が確認され、最近は北朝鮮の慈江道地域にまで広がっている。韓国政府は先月31日、南北共同連絡事務所を通じて北朝鮮側に対し「感染防止対策に協力する」との意向をすでに伝えている。

 徐次官は「何が必要か言ってくれば、共に協力する方策について話し合う考えがあることを幅広い観点から伝えた」と説明した。しかし北朝鮮はこの日の時点で韓国政府に何の回答も寄こしていない。このような北朝鮮側の対応と関連して、一部では昨年11月に南北で伝染病情報などの交換を取り決めた「保健・医療合意」に反するとの指摘も出ている。

 李洛淵(イ・ナクヨン)首相は同じ日に首相室で行われた幹部会議で「今、北朝鮮ではアフリカ豚コレラの感染が非常に早く拡大し、今後南にも広がってくる可能性が高い」とした上で「今から最高レベルの警戒態勢を稼働させてほしい」と注文した。李首相は対策として北朝鮮と隣接する地域に消毒施設の拠点や検問所の設置、全国に6000カ所ある養豚農家に対する一斉点検、対策訓練を行うことなどを指示した。

アン・ジュンヨン記者

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/04/2019060480041.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/06/04 10:20

関連
【韓国首相】「最高レベルの防疫態勢を」 北朝鮮のアフリカ豚コレラ発生 非常に速いペースで北豚アフリカ豚コレラが南下[6/3]
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1559541476/