(台北 12日 中央社)中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に抗議する大規模デモが香港で発生したのを受け、台湾の学生団体の代表や学生運動元リーダーの林飛帆氏らが10日夜、香港の在台窓口機関、香港経済貿易文化弁事処(台北市)前で記者会見を開き、香港政府に条例の撤回を求めた。現場には数十人の支持者が応援に駆け付けた。 

林氏は、同条例が可決された場合、香港に入境または乗り継ぎで立ち寄った際に中国側に「中国の法律に違反した」とみなされれば中国本土に引き渡されることになると指摘。台湾の非政府組織(NGO)活動家、李明哲氏が2017年に中国本土で身柄を拘束された事件に言及し、同条例は「国家の安全と人々の安全に関わる問題」だと訴えた。その上で、総統選に名乗りを上げている候補者に対し、この問題について態度を明確に表明するよう求めた。 

会見には林氏のほか、台湾大や成功大の各学生会会長や台湾独立派の活動家、羅宜氏らが出席した。 

(沈朋達/編集:名切千絵)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201906120001.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/06/12 11:09

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香港の在台窓口機関前で香港政府に条例の撤回を求めた学生運動元リーダーの林飛帆氏(前列右)ら