韓国を訪問中のトランプ米大統領は30日、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長ら韓国財閥の首脳と懇談した。トランプ氏は韓国企業による対米投資に謝意を示す一方、「日本からの投資も拡大している」と指摘。韓国企業によるさらなる投資拡大を要請した。
懇談会には李氏のほか現代自動車の鄭義宣(チョン・ウィソン)総括首席副会長、SKの崔泰源(チェ・テウォン)会長、ロッテの辛東彬(シン・ドンビン)会長ら、大手財閥トップがそろって出席した。
トランプ氏はロッテの辛氏の名前を挙げ、「先月ワシントンを訪問し、3兆6000億ウォン(約3400億円)の投資を約束してくれた」と謝意を伝えた。サムスンや現代自、SK、斗山などの企業名も挙げ「これらの企業を率いる素晴らしい人々が米国に投資してくれ、雇用創出にも一役買ってくれた」とたたえた。
ただ、トランプ氏は日本企業による積極的な投資にも言及。米国経済の好調ぶりを自賛しつつ、「いまほど投資に適切なタイミングはない」と述べ、さらなる投資を促した。
経済人との会合ではトランプ氏が華為技術(ファーウェイ)問題について言及するとの観測があったが、冒頭の演説では触れなかった。
nikkei
2019/6/30 11:33
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