江南区は日章旗を外し、安養市は姉妹都市関係を解消

各地で日本による経済報復への抗議や糾弾

市民団体は大使館前で奇襲デモ

 日本政府が2日、韓国に対する経済制裁を発表すると、韓国国内では日本への抗議や糾弾が相次いだ。

 ソウル市江南区は日本に対する抗議の意思表示として、テヘラン路など江南区の主要な通りに掛けられていた万国旗のうち、日章旗14枚を撤去した。江南区は昨年7月から国際交流が活発な地域に、太極旗(韓国の国旗)を含む世界20カ国の国旗472枚を設置していた。江南区は日章旗が撤去されたポールを経済制裁が撤回されるまで開けておくことにした。

 この日午後1時頃、ソウル市鍾路区の駐韓日本大使館前で市民団体の会員20人以上がプラカードなどを持って突然抗議行動をはじめた。市民団体は「韓日軍事情報保護協定と慰安婦合意を直ちに破棄せよ」などと声を上げた。

 さらに釜山市東区の日本領事館前でも市民団体の会員たちが集まった。彼らは「日本は直ちに謝罪し、韓国政府は韓日軍事情報保護協定を即時破棄せよ」などと叫んだ。蔚山市では市民団体が蔚山市庁で会見を開き、日本の安倍首相の写真に「NO」と書かれたステッカーを貼るパフォーマンスを行った。

 警察などでも反日運動が起こっている。京畿道華城の西部警察署発安地区隊所属の警察官たちはこの日、日本製品不買運動のスローガンが書かれたピケットを持って写真を撮影し、この写真を警察内部のネットワークを通じて公開した。世宗地方警察庁生活安全捜査課もこれに参加した。しかし別の警察官から「個人レベルでの不買は自由だが、制服を着て反日運動を行うのはいかがなものか」との書込みもあり混乱が続いた。さらに京畿道安養市は日本の地方自治体などと結んだ姉妹都市関係を取りやめ、物品などでも日本製品を使用しないことにした。

 京畿道庁と春川市庁の女子カーリングチームは韓日関係の悪化を受け、日本で開催される国際大会への出場計画を撤回した。

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