韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、大統領秘書官らを集め、週に1度の定例の会議を開きましたが、日韓関係には言及しませんでした。

輸出管理の問題が浮上した先月初旬以降、この会議で日本への批判を控えたのは初めてです。

会議の冒頭、文在寅大統領は、北朝鮮との経済協力実現の必要性を改めて強調したうえで、「今を逃せば、いつ再びこのような機会を作り出せるか分からない」と述べ、米朝関係や南北関係を進展させたい考えを示しました。

一方で、輸出管理問題や徴用工問題で関係が悪化している日本には言及しませんでした。先月4日に日本政府が韓国への輸出管理を強化して以降、文大統領がこの定例会議で日本を批判しなかったのは初めてです。

先週15日、日本の植民地支配からの解放を記念する「光復節」での演説で、徴用工や慰安婦の問題に言及せず、批判を抑制した流れを維持した格好で、引き続き日本に対話を呼びかける狙いがありそうです。


https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3754849.htm