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東京電力福島第一原子力発電所にたまり続ける、トリチウムなどの放射性物質を含む水の処理方法について、韓国政府から説明を求められていた日本政府は27日、「国の有識者会議で検討していて具体的な結論を出していない」などと回答しました。

韓国政府は今月19日、福島第一原発で毎日170トン前後増え続けている、トリチウムなどの放射性物質を含む水の処理方法について、日本側に具体的な説明を求めました。

これを受け日本政府は27日、ソウルの日本大使館を通じて韓国政府に回答しました。

それによりますと、放射性物質を含む水の取り扱いについては、国の有識者会議で総合的に検討していて、現時点で具体的な結論を出していないとしています。

そのうえで検討状況については国際会議の場で明らかにしているほか、韓国側にも大使館などに対して透明性を持って説明してきているとしています。

このほか水を保管するタンクが2022年夏ごろに満杯になることから、東京電力がタンクの増設を含めて対応を検討していることなどを説明しました。

今回の韓国側の求めは、日韓関係が悪化する中、日本に厳しく臨む姿勢を示すねらいもあるとみられます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20190827/k10012051541000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
NHKニュース 2019年8月27日 21時36分