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安倍晋三首相は11日に断行する内閣改造で、外相に茂木敏充経済再生相を、防衛相に河野太郎外相を起用する意向を固めた。ともに政界屈指の国際派であり、国益を死守する姿勢では抜きんでている。当然、「反日」で暴走する韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権にも毅然(きぜん)と対応する人事だ。安倍政権を長年ウオッチし、『徹底検証 安倍政権の功罪』(悟空出版)の著書もある文芸評論家の小川榮太郎氏に聞いた。

茂木氏は米ハーバード大学大学院の卒業生で、河野氏は米ジョージタウン大を卒業した。英語力やディベート力が高く、国際感覚も豊かだ。2人は今後、日本の外交と安全保障を担当し、日本版NSC(国家安全保障会議)のメンバーになる。

 小川氏は「外交と安全保障が一体化するなか、司令塔となるNSCに入れる人材をどう確保するかが、政権運営上、非常に重要な課題となっている。『強い外交づくり』は安倍首相一人だけでは厳しい。他国とタフに交渉でき、首相を支える国際派の人材が、いまこそ必要なのだ。安倍首相のそうした強い意欲が、茂木、河野両氏の人事に現れている」と指摘する。

 国際政治では、軍事力は外交手段の1つと考えられている。外相と防衛相は、同盟国や友好国などと、安全保障協力を深化させる枠組み「2プラス2」(外務・防衛担当閣僚会合)にも名を連ねる。各国とも、国民を守り、国益を死守するため必死なのだ。

 小川氏は「茂木氏は日米貿易交渉で米国と対等に渡り合った。河野氏には強い発信力がある。2人とも、『対外交渉では一歩も引かない』ことを体現してきた。良い意味で『実務面で“けんか”ができる人材』と証明した。安倍首相からすれば、『やっと2人が、ここまで勝ち上がってきてくれた』という思いではないか」と分析する。

 2人は今後、米国や友好国と「自由」「人権の尊重」「法の支配」といった価値観を共有し、信頼関係を深めていく。そのうえで、共産党独裁国家・中国や、「核・ミサイル」の完全廃棄を渋る北朝鮮、「反日」暴走国家・韓国と対峙(たいじ)していく。

 小川氏は「茂木、河野両氏ともタフ・ネゴシエーターだ。対韓国でも、ブレずにやるはずだ。期待したい」と語る。

 「ポスト安倍」に向けた試練といえそうだ。

https://www.zakzak.co.jp/smp/soc/news/190910/pol1909100002-s1.html
夕刊フジ公式サイト 2019.9.10

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小川榮太郎氏