【台北時事】台湾の蘇貞昌行政院長(首相)は10日、開業から12年が経過した台湾高速鉄道(台湾新幹線)の延伸計画を発表した。現在は台北市と南部の高雄市を結んでいるが、政府主導で高雄と隣接する屏東県まで伸ばす。開通時期などは未定。蘇氏は交通部(交通省)に路線の選定を含む計画の具体化を指示した。
 延伸により、現在は高雄から在来線への乗り換えが必要な屏東の観光振興を図る。交通部が検討している路線案は四つあり、延伸距離は案により13〜36キロ。建設費用は554億〜1500億台湾ドル(約1900億〜約5200億円)超と見積もられている。財源などは今後詰める方針だ。
 台湾新幹線は、日本の新幹線技術を世界で初導入し、2007年に開業。台北の南港駅と高雄の左営駅を結び、営業距離は約350キロ。交通部が43%を出資する企業が運営している。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019091001045&;g=int
時事ドットコム 2019年09月10日19時00分