政府が韓国への輸出管理を厳しくした半導体などの原材料のうち、「レジスト」を生産する化学メーカーのJSRと信越化学工業は、ともに韓国側の求めに応じて出荷を続けていることを明らかにしました。

政府は半導体などの原材料になる「レジスト」、「フッ化水素」、「フッ化ポリイミド」について、ことし7月から韓国向けの輸出管理を強化しています。  

このうち、「レジスト」を生産している化学メーカーの「JSR」は、28日中間決算を発表ました。

この中で宮崎秀樹常務は、レジストの韓国への輸出について「特に目立った影響はない。これまでどおり、韓国側の求めに応じて出荷できている」と述べたうえで、業績への影響は出ていないと説明しました。

また、「信越化学工業」もレジストを出荷する際に必要な手続きが増えたものの、これまでどおり韓国向けに出荷を続けているとしており、両社はともに生産を継続する方針です。

政府が韓国向けの輸出管理を厳しくした半導体の原材料など3品目について、経済産業省は、軍事転用のおそれがないと確認できたものについては、そのつど輸出の許可を出しているとしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191028/k10012154121000.html
NHKニュース 2019年10月28日 20時46分