印象的だったのは慰安婦につながる公娼の歴史の説明な
李氏朝鮮時代、妓生がいたわけだけど家族に売られたいわゆる慰安婦的な
存在はいなかった(てかありえなかった)

学者先生が調べたところ一家ごと貧しさのあまり自分から奴婢へと落ちることは
あっても娘だけを身売りさせて、なーんてのは文献的になかったんだと

なぜかって? 娘を女郎屋に売り飛ばすなんてのは貨幣経済がそれなりに発達して初めて
成り立つ前提でな、当時の朝鮮にはまともな貨幣経済なんてなかったために
娘を売り飛ばして経済的な助けにするという発想すら起きなかったからなんだわw

両班相手の女婢(妓生)は生まれながらの奴隷で、妓生から生まれた娘も妓生と
世襲される女奴隷が性的サービスを特権階級に提供してたのが朝鮮の郭の実態だたのね

日本が統治して戸籍も整備され、経済力も向上して初めて戸主である父親なりが娘を売って経済的な利益を得るようになったんだと

戸籍の整備で誰にその家の家長(父親等)が明確にされ、家族の処理権(娘の身売り)も同時に成立したんだと

日本時代になって初めて商業的な身売り制度が確立し、それまでの世襲奴隷である妓生はそれらに移行していったんだとさ

つまり春を両班にひさぐ女婢(妓生)はいたけど身を売る(商売的に貨幣を稼ぐという意味で)の女郎はあり得なかったと

それぐらい李氏朝鮮という国は古代的な社会構造が残った時代だったというのが
ある意味新鮮で衝撃的だた