香港の高等裁判所は18日、香港政府が先月定めた、抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことを禁止する規則について、香港の憲法にあたる「基本法」に違反するという判断を示しました。香港政府は上訴するとみられますが、抗議活動の取締りを強める政府側にとっては逆風となりそうです。

香港政府は先月、議会の承認を経ずに行政長官の判断でさまざまな規則を設けることができる「緊急状況規則条例」を発動し、抗議活動の際にマスクなどで顔を隠すことを禁止する規則を設けました。

この規則について、議会にあたる立法会の民主派の議員24人が「香港の憲法にあたる基本法に違反し無効だ」と訴えていましたが、香港の高等裁判所は18日、議員らの訴えを認める判断を示しました。

香港政府は上訴するとみられますが、抗議活動の取締りを強める政府側にとっては逆風となりそうです。

この規則をめぐっては、先月5日に施行されたあと、立法会でも審議が行われています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191118/k10012181521000.html
NHKニュース 2019年11月18日 15時58分