マレーシア東部ボルネオ島サバ州の野生動物保護当局は23日、同国で最後の1頭となっていた絶滅危惧種スマトラサイの「イマン」(雌)が同日、死んだと発表した。

 イマンは2014年3月に保護され、がんを患っていた。同様に保護されていた雄の「タム」が今年5月に死んでからマレーシアで唯一のスマトラサイとなっていた。

 世界自然保護基金(WWF)ジャパンなどによると、スマトラサイは現存する5種のサイのうち最小で、密猟や森林破壊により個体数が減少。13年の推定生息数は約300頭以下とされ、絶滅の恐れが極めて高いとされる。

2019.11.24 06:52
https://www.sankei.com/life/news/191124/lif1911240008-n1.html