(嘉義中央社)日本の青年農業者からなる訪問団が26日、南部・嘉義県太保市の有機栽培農家を訪ね、交流を深めた。

メンバーは、北海道で農業に従事する30〜40代の若手4人。道北なよろ農業協同組合の東野秀樹・代表理事組合長とともに25〜28日の日程で訪台している。

カボチャやジャガイモ、小麦などを栽培しているという男性は、北海道は秋冬になると土地が氷で覆われ、半年間しか農作業ができないと紹介。これに対して台湾は、耕作面積は小さいものの高品質化が進んでいる上、2期作や3期作も行っており、日本よりも大変だという印象を受けたと話した。

訪問団をもてなした地元農家の官庭安さんは、土地が広い日本では機械化が進んでいる半面、有機栽培は難しいと交流を通じて初めて知ったと振り返った。また、同市では一分(台湾の単位:約970平方メートル)の農地を購入するのに200万台湾元(約700万円)必要だが、北海道では20万円で入手できるなど、土地の価格に大きな開きがあることも分かり、双方の農業は方向性が違うと感じたという。

青年らに同行した同市農会(農協)の黄麗貞総幹事によれば、太保ではコメの有機栽培やミニトマト、メロンなどの高品質生産に力を入れている。

(蔡智明/編集:塚越西穂)

http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201911260006.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/11/26 20:04

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台湾の農家と交流する北海道の青年農業者ら