(ブリュッセル中央社)欧州議会外務委員会は4日、台湾を支持する内容を盛り込んだ2つの決議案を可決した。これを受け外交部(外務省)は同日、欧州の民主主義国家が専制支配の思想を輸出する中国への警戒感を強めているとの見方を示し、同議会が示した台湾への友情と支持を歓迎するとともに、心からの感謝を表明した。

同部によると、可決されたのは外交・安全保障分野において加盟国が欧州連合(EU)として足並みをそろえるための「共通外交安全保障政策」(CFSP)と危機管理や平和維持を目的とする「共通安全保障防衛政策」(CSDP)の年次実施報告書。いずれもEUにとって東・東南アジアとの関係強化が重要であることを確認した上で、東シナ海や南シナ海、台湾海峡の関係各方面に対し、意見の不一致を平和的に解決するよう呼び掛けている。また、強権政治を行う外国の政権がデマやサイバー攻撃などを通して他国の選挙に干渉し、アジアの民主主義を脅かすことにも関心を寄せた。台湾の国際機関への有意義な参加の支持も改めて表明した。

外交部はまた、同議会の院内会派、欧州自由民主同盟(ALDE)も10月の年次総会で可決した決議案で、台湾の選挙への干渉を企む中国を非難したことに言及。欧州で台湾支持の機運が高まっているとの認識を示し、引き続き理念の近い欧州のパートナーと協力し、共に民主主義と平和を守りたいとする姿勢を強調した。

(唐佩君、顧セン/編集:塚越西穂)

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201912060001.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/12/06 11:26

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台湾支持の決議案を可決した4日の欧州議会外務委