■米ブルッキングス研究所・韓国国家戦略研究院・朝鮮日報が韓半島の平和に関する国際カンファレンスを開催

朝鮮日報社が米国を代表するシンクタンクのブルッキングス研究所、韓国国家戦略研究院(KRINS)と共同で非公開の討論会を開催した。討論会では、北朝鮮が非核化交渉を拒否して核保有国となる意図を明確にしたため、韓米の対応策準備が急務といった懸念の声が相次いだ。

韓国側の複数の出席者は米国による戦術核兵器の再配備、あるいは韓国独自の核武装などを通じた「北朝鮮との核バランス」が必要と主張した。これに対して米国側の出席者らは「韓米両国が正しい対北朝鮮政策を取ること」と「一致した対北朝鮮制裁により北朝鮮を変化させる必要性」を訴えた。

かつて韓国統一部(省に相当、以下同じ)高官を務めたある出席者は「韓国が核武装するか、あるいは米国の核ミサイルを配備し、核バランスを取らないと、現実的に北朝鮮との交渉は成立しないだろう」と主張した。

ある韓国国防部OBも「戦術核の再配備、核の共有、独自の核武装といった話が出るのは、米国の拡張抑制に対する信頼性を改善するための具体的な対策が必要だからだ」と指摘した。

韓国側の別の出席者は「米国の戦術核再配備や核の共有は現実性がない。韓国が公にかつ一時的に独自の核武装に取り組まねばならない」と主張した。

これに対して米国側のある出席者は「北朝鮮が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射さえしなければ、トランプ大統領の政策は『米国優先主義』に基づく韓半島政策だ」「韓国と日本がトランプ大統領に不安を感じるのは当然だ」などと発言した。

しかし米国側の別の出席者は「防衛的な性格のTHAAD(高高度防衛ミサイルシステム)さえ韓国では完全に展開できないのに、米国の戦術核をどうやって配備できるのか」と反論した。

さらに別の米国側出席者は「韓国が核武装をすれば、日本も同じ理由で核武装を目指すだろうし、これを韓国の一般国民がどう受け取るだろうか」「核武装には非常に大きな費用がかかるだろう」などと指摘した。


2020/01/17 09:23/朝鮮日報日本語版
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