https://i.imgur.com/lkl7WvN.jpg
文大統領、『パラサイト』制作陣との昼食会

金正淑夫人が「チャパグリ」でもてなす

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、米アカデミー賞4部門を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』(以下、『パラサイト』)のポン・ジュノ監督ら制作陣や出演者たちを青瓦台に招待して昼食を共にした。文在寅大統領は昼食会前のあいさつで「誇りに思う」という表現ばかり6回使った。そして、「映画産業の隆盛をしっかり支援する」と言いながらも、「干渉は絶対にないだろう」と言った。また、「不平等の解消を最高の国政目標にしているが、反対も多く、すっきりとすぐに成果が現れないため、非常に気苦労が多い」と語った。ポン・ジュノ監督は「あまりにも筋道をきちんと立てて、整然とした論理的な流れと完ぺきな語彙(ごい)選択をしつつ、起承転結をまとめるのを見て、衝撃のるつぼに陥った」と言った。

 文在寅大統領はさらに、ポン・ジュノ監督に「妻は特別なファン」と金正淑(キム・ジョンスク)夫人を紹介した。ポン・ジュノ監督は『パラサイト』で地下室の男を演じた俳優パク・ミョンフンさんを指して、「即興クイズ。この配役の名前は?」と聞くと、金正淑夫人は「ドラマ『愛の不時着』で見た」と答えた。

 文在寅大統領は昼食会のメニューを紹介する際、「私の妻が皆さんに献呈する『チャパグリ』がお味見に含まれている」と言った。『パラサイト』に登場して話題になった「チャパグリ」(インスタント・チャジャンめん「チャパゲッティ」とインスタント・ラーメン「ノグリ」を混ぜて作る即席めん。映画の日本語字幕では「ジャージャーラーメン」と表記)を金正淑夫人が自ら「イ・ヨンボクのおすすめレシピ」で作ったという。金正淑夫人が18日、在来市場を訪れた時に同行した有名シェフのイ・ヨンボクさんは「豚肩ロースとネギをたくさん入れていためて『チャパグリ』を作るととてもおいしい」と言ったとのことだ。金正淑夫人はこの時購入した豚肩ロースとネギで「チャパグリ」作りを練習したという。

 だが、この昼食会については、青瓦台内部からも「非常時局にやや不適切だ」という声が上がった。青瓦台側は「予定されていた催しであり、国民に力を与えようという趣旨もあった」と説明した。

安俊勇(アン・ジュンヨン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020022180010

2020/02/21 09:20