武漢コロナウイルス感染症の患者が1日で55人増え106人になった。

韓国国内で初の感染者が確認されてから1カ月後に当たる2月20日に確認された感染者数は、1カ月間の合計感染者(51人)よりも多い。
同日、国内初の死者も出たことから、武漢コロナ事態は非常局面に入った。

スーパー震央地となった大邱市では学校が新学期を一斉に延期し、市民には外出の自粛を求めた。

大邱市の権泳臻(クォン・ヨンジン)市長はこの日「政府のマニュアルは意味がない」
「大邱地域は(感染病危機警報が)すでに『深刻』の段階」と話した。

疾病管理本部は「19日に死亡した65歳の男性は、20日にコロナウイルス診断検査を実施した結果、陽性判定を受けた」と発表した。
この男性は、慶尚北道清道郡のテナム病院精神病棟で患者が出た際に行われた保健当局による全数検査で感染が確認された。

閉鎖病棟である同病院から出た感染者だけで15人になることから、感染経路を巡って疑問が膨らんでいる。

最初の感染源が分からない新天地大邱教会の信徒からも43人の感染が確認され、大邱・慶北地域はもちろん、全国が非常事態だ。
信徒たちは京畿道果川市や全羅北道全州、済州などを行き来しており、すでに症状も出始めているからだ。

疾病管理本部と大邱市は31番目に感染が確認された患者と一緒に礼拝に参加した1001人を全員自宅隔離措置にしたが、
そのうち396人とは連絡がつかない状態だ。

鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理本部長は「残り8000人ほどいる新天地大邱教会の全信徒についてもリストを確保している」と説明したが、
感染拡大がどこまで続くか全く分からない状況だ。

テナム病院と新天地大邱教会のある大邱・慶北地域の感染者数はこの日51人増えて70人になった。人口750万人の香港(65人)よりも感染者数が多い。
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