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▲第101回三一節(サムイルチョル)を控えて34番目の民族代表に選ばれたスコフィールド博士の銅像が真冬のトロント動物園に孤独に立っている。写真アン・フィスン記者

トロント韓人会がコロナ ウイルスを理由に3.1運動101周年記念式を取り消したことは正しいのか、行き過ぎた用心なのか。

我が国の歴史上外勢に抵抗した最大規模の民族蜂起であり上海臨時政府誕生の契機になった重要な運動なのに、取り消す?ウイルス用心も良いが、まだカナダが危険地区になったわけでもなく、やっと14人が「確診」になっただけで死者もいないのに。

運動101周年をむかえて運動の主軸33人に続く第34番目の人、スコフィールド博士について考えざるをえない。カナダ生まれで運動を世界に知らせ日帝から追放された人物。獣医科および病理学の教授として受けとった月給で寒さに震える高校生に上着を買って着せ、本人は紙新聞でからだを包んで耐えた犠牲精神。

それでも私たちは彼をトロント動物園の片隅に投げ出して見にいかない。すでに何年か、彼は今日も大雪の中、そこ孤独に立っている。私たちはいつ分別がつくのだろうか。

新種コロナ ウイルス感染症(コロナ19)の流行で今年、トロントとニューヨーク韓人会などが三一節(サムイルチョル)および臨時政府樹立101周年記念行事を取り消した。しかし、行事が取り消しになったからといって三一節が持つ意味まで色あせることはない。かえってこういう時ほど三一節が残した遺産を再確認しなければならないという声が強い。

特に大学教授が日本軍慰安婦被害者を売春婦と罵倒したり、親日発言で物議をかもした女性団体代表が国会議員選挙に保守野党公認を申し込むなどの事が堂々と行われ歴史意識をしっかり持たなければならない時期という指摘が多い。
(中略:三一節の説明)

トロント大医大出身のフランク・ウィリアム・スコフィールド博士は「34番目の民族代表」と呼ばれる。彼はデモ現場の写真を撮って三一運動の実状を海外に知らせた。今まで残っている三一運動初期のわずかに残っている写真は全てスコフィールド博士が撮ったものだ。彼は日帝の非人道的韓国人弾圧に対抗して日本人高官を訪ねて抗議し、メディアに投稿して日帝の蛮行を暴露した。

韓国独立に努めたが、トロントでスコフィールド博士の記憶は徐々に消えている。スコフィールド博士の銅像はトロント動物園の片隅に数年目ぽつんと放置されている。このように意味が大きい三一節行事が取り消しになったのに、大多数の韓国人は「トロントで毎日感染者が出ている状況で取り消すのは当然だ」という反応だが、一部では「規模を縮小しても開かれていなければならないのでないか」という見解も見せている。

キム・デオク愛国志士記念事業会長は「こうした時であるほど韓民族の団結精神が重要だ。コロナにも勝ち抜けるように民族の精気を整えなければならない」と話した。

ソース:カナダ韓国日報(韓国語)韓国人社会民族の精気失踪したか
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