世界保健機関(WHO)は2月29日(中央ヨーロッパ時間)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としての
マスクの使い方についての一般向けアドバイスを公開した。

マスクに感染予防効果があるという証拠はないとして、むしろ手指の消毒を徹底するよう勧めている。

WHOは1月29日付の発表文でも、無駄なマスクの着用は不要なコストや流通不足、誤った安心感による逆効果に繋がるとしている。

マスクの装着は新型コロナを含む呼吸器疾患の拡大を制限するのに役立ちはするが、
マスクを使うことで安心して手指の消毒を怠ったり、誤った使い方をするとマスクの有効性は妨げられると警告した。

健康な人がマスクをする必要はないが、一部の地域では文化的習慣によりマスクを装着しているので、
そうした地域ではマスクを正しく扱う必要があると指摘する。



マスクを装着すべきケース

・健康であれば、感染の疑いのある人の世話をする場合のみ必要
・咳やくしゃみをするなら必要

・マスクが有効なのは、アルコールベースの手指消毒剤または石けんと水で頻繁に手洗いすることと組み合わせた場合のみ
・マスクをするなら、その正しい使い方と廃棄方法(以下で説明)を知る必要がある



マスクの装着についての注意事項

・マスク装着前にアルコールベースの手指消毒剤または石けんと水で手指を洗う
・口と鼻を完全に覆い、顔とマスクの間に隙間がないことを確認する

・マスク装着中はマスクに手で触らない。触るなら、手指をアルコールベースの手指消毒剤または石けんと水で洗う
・マスクが湿ったらすぐに新しいものに変え、使い捨てマスクを再利用しない

・マスクを外すときはマスクの前面を触らず、後ろから外す。外したマスクはすぐに密閉できるゴミ箱に廃棄し、手指を洗う
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