【ソウル聯合ニュース】韓国外交部が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた措置として世界各国で隔離された国民を支援するため、各国に迅速対応チームを派遣する方策を検討している。同部高官が3日、非公式の会見で伝えた。

この当局者は「国民が多く隔離されている地域に迅速対応チームを送って状況を点検し、支援する方策を検討している」と明らかにした。

 一方、「われわれ対応チームも(各国に)入国すれば14日隔離されるという問題がある」とし、対応チームが隔離の例外として認められるかどうかを調べていると説明した。

 外交部によると、3日現在、世界各国で隔離されている韓国人は約1200人で、中国(約960人)とベトナム(約270人)に集中している。その国の居住者と、ビジネスで訪問した人が多いという。 

 現在、各国の大使館や総領事館が対応に当たっており、14日の隔離期間が終わる前に帰国を希望する国民がいるかも把握する計画だ。

 また、韓国の新型コロナウイルスの感染状況と積極的な防疫への努力を説明するため、早ければ今週にも駐韓外交団を対象に説明会を開く予定だ。

 外交部は、アラブ首長国連邦(UAE)が韓国からの渡航者の入国制限を検討していたが、康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が同国外交当局に電話し、説得したことなどを受けて実施を見送ったと説明した。

 ニュージーランドも中国とイランからの渡航者に対しては入国を禁止したが、韓国は「優れた医療システム」を理由に自主隔離のみ行うことを決めた。

 外交部は、これらの国に向かう航空機で水際対策として行っている搭乗前の検温を、他の国への航空便でも行うことを検討している。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20200303002800882?section=news
聯合ニュース 2020.03.03 16:19