「時事常識」は優秀な学生選抜の重要な尺度

大学は学生簿総合選考で学生の専攻適性と学業力量、性格、発展の可能性を評価し学生を選抜する。ところで人々があまり知らないもう一つの重要な評価要素がある。「多様な背景知識と批判的思考力を備えた人材か」という点だ。

上位大学への進学を希望する学生なら、より一層自身の学生簿に「多様な背景知識を持つ」「批判的思考力を発揮する」などの記録が多く登場するようにしなければならない。SKY大合格生の学生簿を調べれば、共通して批判的思考力と多様な背景知識に関する言及が何度も登場するからだ。

背景知識を持つためには普段から多様な時事常識に関心を持つ必要がある。「羅針盤36.5度」3月号で紹介する時事常識を通じて知識の充電時間を持ってみよう。
(中略:コロナ19、ブレグジットなど5つのうち731部隊のみ紹介)

日本生体実験蛮行、米科学教材に載る

2020年1月、全世界30万人以上の科学者に提供される教材「研究倫理年報 改定版」に、第二次世界大戦当時の日本731部隊が犯した残酷な生体実験蛮行が載せられた。このような貴重な成果の背後には在米韓国人科学者家族の5年を越える執念の努力があった。

チョ・パク、ペンシルバニア医大教授は研究員時代、米国国立保健院(NIH)研究倫理講義を聞いている間、第二次世界大戦当時、ドイツ軍がユダヤ人を対象に行ったぞっとする生体実験記録を見た。しかし、そのどこにも日本731部隊蛮行に関する内容はなかった。彼は直ちにNIH年報担当者にEメールを送って該当内容を追加するよう要請した。しかし、年報側は黙殺無返答で一貫した。

すると家族の皆が解決に乗り出した。チョ・パク教授の母パク・インエ、ペンシルバニア大研究員と兄、チョ・イン、ペンシルバニア大医師、妹、チョ・ユン、ハーバード医大教授などアベンジャーズ級科学専門家4人が韓国と中国、ロシアなどの地に残っている731部隊生体実験被害者に会って証言を聞き、関連資料を集め始めたのだ。

集めた資料をNIH年報担当者のEメールに送り、電話も数回して是正を要求した。彼らが2014年から2019年まで送ったEメールは数だけで何と270件を越える。

結局、年報1932〜1945年の項目には日本軍731部隊の科学者が中国人戦争捕虜数千人に極悪非道な生物化学兵器実験、ワクチン実験と生体解剖を含む傷治療と手術研究を強行した」「韓国の著名な詩人である尹東柱(ユン・ドンジュ)と独立闘士英雄、李青天(イ・チョンチョン)のような韓国人収監者や民間人に生体実験という蛮行を犯したなどの内容が記載された。

そればかりか、米国政府は生物化学兵器研究資料を譲り受ける代わりに日本の科学者を戦犯として処罰しないことに合意したという米国政府の黙認内容まで詳細に含まれた。

チョ教授は今回の結果について改正された年報が後ほど日本の影響で変わらないように世界中に知らせることにした。医学者であり大韓民国国民として良いニュースを国民と分けることができてうれしい、と伝えた。恥ずかしい過去に対して謝罪より隠すことに汲々とした日本の蛮行を全世界に知らせた韓国人家族の不屈の意志と努力に敬意を表わす。

ソース:EDUJIN(インターネット教育新聞・韓国語)"[時事Nイシュー]受験生が必ず分からなければならない'5分時事常識'"
http://www.edujin.co.kr/news/articleView.html?idxno=32516