中国国家衛生健康委員会の米鋒報道官は12日の記者会見で、湖北省武漢市から広まった新型コロナウイルスの感染状況について
「流行のピークを過ぎた。新たな感染者数は減り続け、全体として低い水準を保っている」と明言した。

中国内では楽観ムードが広がっており、新型ウイルスの感染拡大によって延期された全国人民代表大会
(全人代、国会に相当)が4月にも開催されるという見方が出ている。

11日付の香港紙・星島日報によると、香港選出の全人代常務委員を務める譚耀宗氏は感染の勢いの鈍化を踏まえ、
「全人代が1〜2カ月以内に開催されるかもしれない」と指摘した。全人代と並行して開かれる国政助言機関・全国政治協商会議(政協)も含めると、
全人代の開催中は全国から数万人の関係者が北京に集まるため、全人代を開催するためには感染を終息させる必要がある。

12日の政府発表では、中国本土の新たな感染者は15人にとどまる。武漢市を除く湖北省の新規感染者も6日から7日連続で確認されていない。

3月末までに武漢市の新規感染者がゼロになる可能性に言及する専門家もいる。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200312-00000107-jij-cn