13日、韓国国内における武漢コロナウイルス感染症の一日の新規完治者数が、新規確定患者数を上回った。今年1月20日に韓国初の武漢コロナ確定患者が発生してから54日経つが、このようなケースは初めて。一日数百人ずつ発生していた確定患者が、3週間くらい経って順次完治しつつあるのだ。この傾向が続けば、病床確保の面でも余裕が生じる見込みが出てきた。ただし防疫当局は、全国的に小規模な集団感染が続いており、まだ沈静化の傾向にあるとはみなし難い、という見方をしている。疾病管理本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長は13日、「韓国国内の確定患者は110人増えて7979人になり、177人は完治判定を受けて隔離解除された」と発表した。なお、死亡者は5人増えて72人になった。

 大邱では新天地信徒らの集団感染がやや落ち着く傾向を示しているが、13日はKマディ病院で一度に18人の確定患者が出現した。権泳臻(クォン・ヨンジン)大邱市長は「患者9人と病院職員7人、職員の家族2人が感染判定を受けた」と発表した。今月7日に矯導官(刑務官に相当)が確定患者と判定された大邱拘置所でも、調理員4人が新たに感染した。この日、大邱では確定患者が61人増えたが、新天地関連は9人に過ぎず、新たな集団感染の懸念が生じたのだ。

 ソウル大学でも確定患者が出た。ソウル大学の工学部生が13日に確定患者と判定され、この学生が今月8日に訪れたソウル大学冠廷図書館は14日午前まで閉鎖されることとなった。またソウル市冠岳区では、ソウル大学入口駅近くのビルに入居しているスタートアップ企業「ppLINK」の社員20人のうち6人が感染判定を受けた。先月12日に28歳の社員がスペインやチェコなどを訪れて今月1日に韓国へ戻った後、感染判定を受け、13日には新たに5人の確定患者が出た。

 ソウル市東大門区のトンアン教会と、同教会の信徒が立ち寄っていた近所のネットカフェからは、13日までに武漢コロナの確定患者16人が出た。この教会は先月20日から22日まで京畿道広州で修練会を行っており、確定患者6人のうち5人がこの修練会に通っていた。修練会に通って感染した信徒の1人が立ち寄っていたネットカフェでも集団感染が起こり、ネットカフェのユーザーやその家族など、合わせて10人の確定患者が出た。

朝鮮日報日本語版
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3/14(土) 8:21配信