(写真)
https://img.seoul.co.kr/img/upload/2020/03/23/SSI_20200323103720_V.jpg
▲ 23日午前、大邱市 中区の啓明大学校・大邱東山病院で、防護服を着た医療陣が病棟に向かっている。
_______________________________________________________

韓国のコロナ19の対処に関する世界メディアの友好的な評価が続く中、アメリカの有力紙であるニューヨークタイムズ(以下、NYT)が、感染病を成功的に抑制した事例として韓国を挙げ、「他国もこれを学ぶべきだ」と強調する記事を掲載した。

NYTは23日(現地時間)、「韓国がどのように(コロナ19)拡散力を抑えたか」という見出しの記事で、「これまでに全世界で大規模な発病を鎮静化させた国は、韓国と中国だけ」と言いながら、「このうち韓国の事例は、“経済を諦めずにウイルスの抑制は可能である” という事実を見せてくれた」と伝えた。NYTは、「イタリアではコロナ19によって、一日に数百人ずつこの世を去っている。しかし韓国ではコロナ19の発病後、一日に8人以上死亡していない」とし、「どう見ても、全ての国の中で韓国が最も際立つ」と評価した。

■ 素早い対応で診断キットを確保

NYTが紹介した韓国の一つ目の強みは、「政府の素早い対応」である。1月末に韓国で最初の陽性患者が発生すると、保健当局の関係者はいち早く医療会社の代表に「コロナ19の診断キットを開発して欲しい」と要請した。2か月経った今、韓国は一日に10万個ずつキットを生産して、輸出まで検討する余裕が生じた。実際に韓国の外交部は24日、「防疫物品を求める国が30数か国に達する」と明らかにした。去る17日、「診断キットなどを求める国は、アラブ首長国連邦(UAE)など17か国」と明らかにしたが、わずか1週間で2倍に増えた。相当数の国が、コロナ19関連品の不足に苦しんでいる状況とは対照的である。

(写真)
https://img.seoul.co.kr/img/upload/2020/03/13/SSI_20200313103600_V.jpg
▲ 13日、世宗市の政府世宗庁舎に設置されたドライブスルー選別診療所で、市民たちが検査をしている。
_______________________________________________________

■ 大規模診断検査・感染者の接触経路追跡

二つ目の強みは『大規模検査』である。韓国はこれまでに30万人以上の診断検査を行った。数字上ではもちろん世界一にだ。国民1人当りの検査の割合は、米国の40倍以上である。選別診療所(600か所)と『ドライブスルー』診療所(50か所)も用意して、一般の病院がコロナ19の疑いがある患者であふれる状況も防いだ。

三つ目は『感染患者の接触経路の追跡』である。誰かがコロナ19の陽性反応を見せた場合、医療陣が最新の情報技術(IT)を活用して患者の足取りを追跡、濃厚接触者を捜し出した。これは外科医が悪性腫瘍を切って除去するように、感染病の伝染網を粉砕するように手助けした。

■ 「毅然とした韓国人、欧米の買いだめとは異なる」

最後にNYTは、『韓国人の態度』を賞賛した。伝染病のような国家的危機状況で、プライバシーが少なからず侵害されるという事実を毅然と受け入れたのである。欧米とは異なり、韓国で生活必需品の買いだめ現象が現れないのもこのような理由だと分析した。

(写真)
https://img.seoul.co.kr/img/upload/2020/03/04/SSI_20200304160326_V.jpg
▲ チョン・ウンギョン中央防疫対策本部長

ソース:ソウル新聞(韓国語)
https://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20200325023004