2020.03.26|午後5:50|朝鮮日報

文在寅大統領が、ドナルド・トランプ米国大統領からコロナウイルス関連の支援依頼を受けたと青瓦台が明らかにしたことを契機に、高位公務員や政府、親文ネチズンが一斉に称賛に乗り出している。

実際には、日本をはじめとする多くの国が米国の要求を受けたが、親文陣営では、唯一韓国だけに要求が押し寄せており、それが文大統領の成果というふうに広報している。

キム・ソンジェ文化体育観光部次官補は25日、自身のFacebookに、「not自慢 but誇り」との記事を掲載した。文在寅大統領が、トルコ、スウェーデン、サウジアラビアなどの国家首脳と通話したというタイトルのニュース記事を7つ上げ、写真も添付した。キム次官補は、「(記者時代)読者電話が2本以上きたら”電話殺到”、3本以上きたら”電話暴走”(と言っていた)」とし、「世界からこのように電話が来たら... ?」と付け加えた。

政府が運営するKTV国民放送も同日、「青瓦台に電話殺到事情」というタイトルを前面にかけ、「全世界の首脳たちが文大統領に殺到」という内容の映像を掲載した。武漢コロナ局面で、文大統領に世界的人気が高まっているという主張だ。

このような雰囲気は、24日夜、米国のドナルド・トランプ大統領が文大統領に電話をかけ、「医療機器をサポートしてくれ」という要請をしたという事実を青瓦台が公表して本格化した。 25日、左派性向のYouTuberは一斉にこのニュースを伝え、「韓国、外交の神として生まれ変わる」「トランプもすがる文在寅大統領のリーダーシップ」などのタイトルの映像を掲載した。

確認の結果、米国は韓国にだけ特別に医療機器を要求したのではなかった。

23日(現地時間)、米国の外交専門誌フォーリンポリシー(FP)によると、米国務省は22日、欧州とユーラシアに派遣された各国の大使館関係者に一括して、「医薬品や機器を販売してくれる国を物色せよ」という内容の指示を下した。指示が入った電子メールには、「人工呼吸装置など、数十万個の物品が必要になる可能性がある」という内容が盛り込まれたことが分かった。

トランプ大統領は、文大統領と通話をした後、日本の安倍晋三首相と40分間の通話をした。文大統領とは23分間通話をした。

25日、青瓦台は、両国大統領の通話の事実を公開し、「トランプ大統領が韓国の医療機器に対する米食品医薬品局(FDA)の承認措置を約束した」など、会話の詳細を伝えた。しかし、一方のホワイトハウスのプレスリリースには、トランプ大統領が韓国に医療機器を要請したという内容が抜けていた。事実確認を要請した米国記者たちの質問にも、ホワイトハウスは、答えなかったとCNBCなどの米外信は伝えた。

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