【ソウル聯合ニュース】在韓米軍が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために現在施行中の「公衆保健非常事態」を5月23日まで30日間延長した。同軍司令部が24日、明らかにした。

 在韓米軍は先月25日、同軍の施設に隣接した地域で新型コロナウイルスにさらされる可能性が高まったとして、公衆保健非常事態を宣言。非常事態は延長されなければ23日に終了する予定だった。

 在韓米軍は、非常事態を延長しても現在施行中の保健防護体制と予防緩和措置は変更されないとして、在韓米軍施設内の感染リスクが増したことを意味するものではないと強調した。

 その上で、関係者5万8000人のうち新型コロナウイルスに感染したのは1%未満だが、リスクは依然として残っていると説明した。

 在韓米軍司令官は、公衆保健非常事態の宣言以降に予防統制措置に従わなかった在韓米軍所属の民間人7人に対し、同軍施設への2年間の出入り禁止措置を下した。

 非常事態の宣言は現在施行中の予防措置を変更するものではなく、司令官の権限拡大を目的とするもの。在韓米軍は現在、大規模集会を禁止し、基地への出入りを制限する予防措置を行っている。

 非常事態宣言により在韓米軍司令官は将兵とその家族、軍務員を対象に予防措置の施行を指示することができ、措置に違反した場合は責任を問うことが可能だ。

 朝鮮半島全域の危険段階を「高い」としている在韓米軍では、現役軍人2人を含む計25人の新型コロナウイルス感染が確認された。

ynhrm@yna.co.kr
聯合ニュース
https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20200424001300882?section=news

2020.04.24 10:53