塩野義製薬は27日、新型コロナウイルス感染症に対する予防ワクチンの開発を正式に決定したと発表した。

同社は14日に、公的機関やアカデミア、パートナー企業と連携し、治療薬の創製、ワクチンの開発、抗体検査キットの提供に向けた取り組みを進めていると発表していた。

ワクチンの開発については、塩野義のグループ会社であるUMNファーマが、国立研究開発法人日本医療研究開発機構が支援する研究開発課題である「新型コロナウイルス感染症のワクチン開発に関する研究」に3月から参画しており、UMNファーマの有する組み換えタンパク抗原の作製を進めている。

今回、このワクチンの開発を新型コロナウイルス感染症治療薬の創製と並ぶ最優先プロジェクトの一つに位置付け、速やかな非臨床および臨床試験への移行と、1000万人規模の提供を可能とするスケールアップ検討に着手できるよう、取り組みを加速することを決めた。現時点では、年内の臨床試験開始に向け、厚生労働省や独立行政法人医薬品医療機器総合機構、国立感染症研究所などと協議・相談を進めているという。

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Newsweek 2020年4月27日(月)15時44分 記事元 ロイター