ドナルド・トランプ米大統領が、新型コロナウイルスについて衝撃発言を放った。中国湖北省武漢市にある「中国科学院武漢ウイルス研究所」から流出した疑いが浮上していることについて、起源が同研究所であるとする証拠を「見た」と述べたのだ。トランプ政権は、「死のウイルス」のパンデミック(世界的大流行)をめぐり、習近平国家主席率いる中国への報復措置を検討しているとされ、米中対立はさらに激化しそうだ。

 注目の記者会見は4月30日、ホワイトハウスで行われた。

 トランプ氏は、証拠の詳細については「言えない。開示を許可されていない」と語るにとどめたが、ウイルス研究所が起源であるとの「確信を深めた」と強調した。

 米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、新型コロナウイルスによる世界全体での死者は同日、23万人を超えた。トランプ氏の発言が事実なら、中国の人類に対する責任は極めて重い。

 米紙ワシントン・ポストは同日、中国が初期対応を誤ったことがパンデミックにつながったとして、トランプ政権が「対中報復策」の検討に入ったと報じた。「懲罰行為」や「賠償金請求」が浮上しているという。

 「中国ベッタリ」と揶揄(やゆ)されるテドロス・アダノム事務局長率いる世界保健機関(WHO)の責任も問われている。

 トランプ氏は冒頭の記者会見で、WHOについて「中国の広報機関に成り下がっている」「最悪のミスを犯したのに言い訳するべきではない」「全世界で何十万もの人々が死に至るミスを犯した。恥を知るべきだ」と強い口調で非難した。

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/200502/for2005020003-n1.html
夕刊フジ公式サイト 2020.5.2