■受講生や保護者、同僚講師などに広がり 
■無職と偽り、動線も嘘の供述 
■忠清南道、江原道、慶尚南道でもクラブ発の初感染者

ソウル梨泰院のクラブ発新型コロナが仁川地域に拡散した。13日午前、仁川市弥鄒忽区の弥鄒忽区役所に設けられた選別診療所の待機場所が、検査を受けに来た住民たちであふれている=仁川/パク・ジョンシク記者
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仁川(インチョン)にある塾や自宅で授業を受けていた生徒など10人が、ソウル梨泰院(イテウォン)のクラブを訪れていた講師から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した。

江原道、忠清南道でも梨泰院のクラブ発のCOVID-19感染者が初めて確認された。3次感染例も複数が確認され、梨泰院のクラブ発のCOVID-19の拡散が本格化したのではないかという分析が出ている。

■身元を隠していた塾講師の陽性判定で仁川市緊張

13日の仁川市などの説明を総合すると、今月9日にCOVID-19の陽性判定を受けた弥鄒忽区(ミチュホルグ)の補習塾講師Aさん(25)の接触者10人が、この日陽性判定を受けた。

5人はAさんの授業を受ける高校生で、1人はAさんの同僚講師だ。Aさんが家庭教師をしている双子の兄妹とその母親(46)、双子の兄妹(2次)の国語講師Bさん(34)もこの日、陽性判定を受けた。

2〜3日にソウル梨泰院のあるクラブを訪れ、9日に陽性判定を受けたAさんは、初期調査では無職としていたが、陽性判定後の疫学調査の過程で塾の講師だということが確認された。職業を隠すため、動線も虚偽の供述をしていた。

仁川市はAさんを感染症の予防及び管理に関する法律違反の疑いで捜査機関に告発する方針だ。

仁川市は感染者のうち2人が訪れた弥鄒忽区と東区(トング)にある教会の信徒など約1000人の診断検査を行うことにした。仁川市教育庁は約5500カ所の塾に授業の自粛を要請するとともに、すべての塾講師を対象に検査を実施することにした。

ソウル市教育庁も梨泰院のクラブや感染者の訪問地域を訪れたネイティブの語学講師や教職員158人を確認し、診断検査を行っている。

■釜山、忠清南道、江原道、忠清北道でも新たに感染確認

非首都圏でも梨泰院のクラブから発した感染が広がっている。忠清南道公州(コンジュ)では、梨泰院のクラブ訪問者に課外授業を受けた大学生(19)が陽性判定を受けた。

今月8日、ソウルのあるスタディーカフェで3時間にわたって課外授業を受けたこの学生は、12日にその講師が陽性判定を受けた後に接触者として分類され、検査を受けた。

梨泰院のクラブ関連の感染者が忠清南道で発生したのは今回が初。江原道でも梨泰院のクラブを訪れていた10代が初の陽性判定を受けた。

ソウル龍山(ヨンサン)の国軍サイバー作戦司令部の将兵82人が隔離生活をしている忠清北道槐山(クェサン)の陸軍学生軍事学校でも、この日3人の感染が新たに確認された。同校だけですでに7人目だ。

釜山(プサン)では、今月2日に梨泰院のクラブを訪れていた20代の男性の父親と2歳の甥、慶尚南道在住の友人が陽性判定を受けた。13日現在で全国17の市・道のうち10の市・道で梨泰院クラブ発のCOVID-19感染者が出ている。

13日午後6時現在、梨泰院クラブ関連の感染者は計129人で、地域別ではソウル70人、京畿25人、仁川17人、忠清北道8人、釜山4人で、全羅北道、慶尚南道、済州道、江原道、忠清南道が各1人。

■ソウル江南区の幼稚園教師が再び陽性

一方この日、ソウル市江南区の大旺小学校併設幼稚園の教師Cさん(28)がCOVID-19の再陽性判定を受け、園児24人と職員11人が接触者として分類され、検体検査を受ける予定だ。

Cさんは九老区(クログ)のコールセンターでの感染者である叔母と接触して3月12日に陽性判定を受け、4月12日に完治判定が出て退院していた。Cさんは先月27日から約10日間、幼稚園で勤務したという。

同区役所は「始業前で時間外教室だけが運営されていたため、接触者数はそれほど多くなかったとみられる。防疫当局が疫学調査を行なっているところなので、接触者数は変動する可能性がある」と説明した。


2020-05-14 07:40
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