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▲昨年の「女性の日」に金福童さんの写真を掲げる尹美香(ユン・ミヒャン)氏 写真=オ・ジョンチャン記者(2019年3月8日撮影)

 慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)は昨年6月からアフリカのウガンダに「金福童(キム・ボクトン)センター」を建てるとして、韓国国民を対象に募金を開始した。ウガンダ内戦中に性的暴行被害を受けた女性たちに、慰安婦被害者・金福童さん=2019年1月死去=の希望を伝えるという趣旨だった。

ホームページにはこの事業の現地主管団体として「ゴールデン・ウーマン・ビジョン・ウガンダ」(Golden Women Vision in Uganda=GWVU)と同団体のアチャン・シルビア代表の名前が書かれていた。「現地に確保した用地」だとして土地の写真や建物の設計図面もホームページに掲載、合計約2億ウォン(約1760万円)かかるとしていた。昨年末までで、韓国国内の100以上の団体や個人が4300万ウォン(約380万円)を正義連に寄付した。

 ところが、ウガンダ側の話は違う。GWVUのシルビア代表は18日、本紙の電子メール・インタビューで、「『金福童センター』建設を推進したことはない」「昨年の半ばごろ、正義連から『金福童センター』を建てようと提案されたが、当初から拒否の意向をはっきりと伝えた」と語った。

正義連の写真にある用地はGWVUがウガンダ内戦で被害を受けた女性のシェルター(shelter)を作るために購入したものだという。シルビア代表は「土地を購入した時、世界のさまざまな団体からの寄付金を受け取った。正義連にも所定の寄付金を要請したが、『内戦生存者のシェルター』を建てるためのものであって、『金福童センター』を建てるためのものではなかった」と説明、「正義連は金を集める道具として私を利用したようだ。むかむかする(disgusted)」と言った。

 しかし、正義連は19日、「GWVUと協議して(金福童センターの)用地を用意した。購入費は約1200万ウォン(約100万円)だった」「ウガンダ政府が『日本』『金福童』という名前が入ったことを問題視した」として、センター建設が失敗に終わったという趣旨の説明をした。正義連はその後、この用地をGWVUに寄付したと発表した。正義連は今年1月28日、「ウガンダ金福童センター」事業中止を発表、代わりに「米国に金福童センターを建設する計画」「本格的に募金を開始する」としていた。

 正義連は昨年6月から今年1月にかけてホームページに「ウガンダ金福童センター」に関する写真や詳細な計画を見せて募金活動をした。この計画で正義連はウガンダの都市グルの北に「約380坪」(967平方メートル)の土地を「確保完了」したと書いている。その土地と建物の購入に1億ウォン(約880万円)、各種内部工事と用品購入費に1億ウォン、計2億ウォンが必要だと述べた。

 この募金活動は今年1月末まで行われ、100以上の団体や個人が寄付金を出した。そうした中、正義連は今年1月28日に「日本政府の不当な介入で金福童センターのウガンダ建設を中止することになった」と言った。だが、既に集まっている寄付金を返すという言葉はなかった。その代わり、「米国に金福童記念館を建設する計画であり、金福童さんの1周忌(1月28日)に本格的な募金を開始する」と明らかにした。

ソース:朝鮮日報/朝鮮日報日本語版<ウガンダに「金福童センター」建設、正義記憶連帯の怪しい募金>
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