旧日本軍慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が27日午後に開かれた大邱(テグ)水曜集会にサプライズ登場した。

大邱市民ろうそく連帯はこの日午後、大邱中区(チュング)2・28民主化運動記念公園「平和の少女像」前で慰安婦問題解決のための水曜集会を開催した。25日に李さんが2回目の記者会見を行った直後に初めて開かれた水曜集会だった。

李さんは水曜集会終盤、側近と一緒に予告なく現れて平和の少女像の横の空席に座って集会に参加した。李さんの突然の登場に集会に参加した市民は騒然とした。

李さんの姿を認めた司会者が「今、李容洙おばあさんが来られました」としながら参加者に挨拶するよう促すと参加者は「こんにちは」と挨拶した。これに対して李さんは頭を下げて応えた。

水曜集会が終わった後、市民が感想を聞くと李さんは「(記者会見で)言うべきことは全て言いました。その話だけを信じてください。信じて一緒に私たち闘争しましょう」という言葉を残して5分もせずに現場を離れた。李さんの健康を気遣う学生たちの肩を優しく叩く姿も見えた。

これに先立ち、李さんは25日午後、大邱寿城区(スソング)インターブルゴホテルで2回目の記者会見を開き、日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)と元理事長で与党「共に民主党」国会議員当選人の尹美香(ユン・ミヒャン)氏に対する批判や怨望を伝えた。

毎週ソウルの駐韓日本大使館の前で開かれる水曜集会には参加しないとも宣言した。あわせて「子孫に正しい歴史教育を受けさせ、慰安婦問題と強制連行問題を解決しなければならない」と強調した。


中央日報/中央日報日本語版 2020.05.28 10:32
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