【ソウル聯合ニュース】

韓国の国防部は29日、大統領専用機の空軍1号機として、大韓航空と「ボーイング747―8i」を5年間(2021〜26年)賃借する契約を結んだと発表した。

空軍1号機は大統領の海外訪問などの際に使われる国家安全保障の中核設備となる。10年から5年単位の賃借契約を行って運用している。

747―8iの最高速度は大型機の中で最速のマッハ0.86。最大で14時間に1万4815キロを運航できる。航続距離は現行の空軍1号機であるボーイング747―400より2300キロ長い。

5年間の賃借料は3003億ウォン(約260億円)だ。10年の1157億ウォン、15年の1421億ウォンに比べ、2倍以上増加した。国防部当局者は「新型航空機の機体価格が以前よりはるかに高い上、物価上昇率などが反映され、賃借料も上昇した」と説明した。

空軍1号機として使われる機体はセキュリティー設備やミサイル攻撃などに備えた通信設備などの改造を行う。

同関係者は「改造だけで17カ月かかり、関係官庁との検証手続きなどを経て、来年11月1日から任務を遂行する」と明らかにした。

一方、政府が大統領専用機の購入を検討しているとの報道については「現在、検討していない」と否定した。

専用機購入までは6〜7年がかかるほか、国会での予算成立などをの手続きを考慮すれば、現実的に容易ではないとの見方が多い。過去の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権と李明博(イ・ミョンバク)政権当時も大統領専用機の購入を検討したが、実現しなかった。

ただ、同当局者は「今後、環境や予算などに変化があれば購入を検討する必要はある」との認識を示した。


2020.05.29 16:58
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200529003500882?section=news