中央日報/中央日報日本語版2020.06.02 17:28

韓国銀行が4−6月期の経済成長率をマイナス2%台と予想する。1−3月期のマイナス1.3%に続き2四半期連続のマイナス成長だ。これは2003年1−3月期と4−6月期以来17年ぶりだ。そうでなくても停滞した成長に新型コロナウイルスの感染拡大が直撃弾となった。韓国経済の全般的な物価水準を示す国内総生産(GDP)デフレーター騰落率は5四半期連続でマイナスを記録した。経済の活力が落ちたという警告音だ。

◇17年ぶりの2四半期連続マイナス成長を予告

韓国銀行が2日に発表した1−3月期国民所得統計によると、1−3月期の実質GDPは前四半期比1.3%減った。2008年10−12月期の3.3%減から11年3カ月来の低水準だ。4月に発表した速報値よりは0.1ポイント高くなった。

経済活動別では、製造業が1.0%減少し、建設業が0.2%増加した。問題は新型コロナウイルスで最も大きな影響を受けたサービス業だった。卸小売と宿泊・飲食業、運輸業などを中心に2.4%減った。民間消費が6.5%減少した影響だ。通貨危機の影響を受けた1998年1−3月期以降で最大幅の減少だ。項目別の成長寄与度で見ると、1−3月期は民間消費が成長率全体を3.1%引き下げた。政府消費寄与度は0.2%だった。建設・設備投資も小幅に増えたが、マイナス成長は防げなかった。

4−6月期も大幅な後退は避けられない。韓国銀行のパク・ヤンス経済統計局長は、「緊急災害支援金を含んだ第1〜2次追加補正予算の効果と、米中対立による輸出への影響などを考えなければならないだろう。4−6月期の成長率は概ね前四半期比マイナス2%台前半を記録するとみている」と話した。災害支援金は1−3月期の経済成長率とは関係がない。4−6月期中に執行されるならば統計上は政府消費ではなく民間消費とみなされるというのが韓国銀行の説明だ。

1−3月期の実質国民総所得(GNI)は前四半期比0.8%減少した。実質GNIは実質GDPと実質貿易損益の合計で、国民が内外で稼いだ賃金、利子、配当などすべての所得を合わせたものだ。海外配当収入が大幅に減ったが、貿易条件が改善された影響で実質GDP成長率のマイナス1.3%を上回った。

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