>>529
 
細菌戦を禁止した1925年の「ジュネーブ議定書」以降、世界で最初に細菌戦を行ったのはChina軍だった。
China軍が行った細菌戦については資料も存在している。
確認された事例だけでも昭和12年(1937年)から昭和15年(1940年)にかけて、
China軍による毒ガス戦の事例は13件、細菌戦の事例は20件だった。

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『昭和史研究會報』中村粲/第39、40号より
『細菌・毒ガス戦/中国が最初の違反者だった』信夫淳平博士

支那派遣軍化学戦教育隊がまとめた【敵軍毒瓦斯(細菌を含む)使用調査】
(内藤裕史編・解説『毒ガス戦教育関係資料』所収)によれば、
昭和12年から昭和15年にかけて、中国軍による毒ガス戦の事例は13件、細菌戦の事例は20件であった。
右の調査は、その年月日、場所、種類、方法、被害、概要を一覧表で記録している。
例えば、昭和12年9月7日、宝山城付近にて中国軍はコレラ菌を井戸に投入し、
このためその井戸水を飲んだ日本軍及び中国人民数十名が罹患している。
また、昭和13年7月26日、九江においても同様の理由で日本軍百29名、中国人民500名の罹患者を出している。

また、重慶を脱出した国民党軍の元軍政部防毒処勤務将校の情報をまとめた【支那軍の化学組織系統の概要】
(昭和16年6月26日付、前掲『毒ガス戦教育関係資料』所収)
によれば、中国における毒ガスの研究及び製造は、「軍政部兵工署理化研究所」において行われていた。
中国は1926年3月、ソ連から1万発の毒ガス弾を購入し、1937年9月、第二次上海事変で細菌、猛毒兵器を使っている。
日本軍は中国軍から、大量のソ連製毒ガス兵器を押収している。