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▲東京の繁華街を行進する嫌韓団体会員たち.(写真=聯合ニュース/資料写真)

日本で嫌韓という用語が初めて登場したのは1992年、毎日新聞からだ。嫌韓のルーツは開化期の日本右翼にある。日本右翼の思想的元祖である吉田松陰とその門下生が征韓論で嫌韓を具体化した。朝鮮は未開なので日本が強制的に近代化させるべきであって、軍国主義と朝鮮侵略を合理化した。1923年関東大地震の時は「朝鮮人が放火した」「井戸に毒をばらまいた」というデマで朝鮮人数千人が虐殺された。

現代も変わっていない。わずか9年前の2011年、東日本大地震当時「チョウセンジンを殺そう」「虐殺しよう」というスローガンが登場した。最近、フジ住宅という会社で数年間差別を受けた在日韓国人女性が5年間の法廷闘争の末、一部勝訴判決を受けた。

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▲フジ住宅は「ザイニチ(在日、在日韓国・朝鮮人を意味)は死ね」(下画面上側赤線)、「従軍慰安婦強制連行はとんでもない嘘であり実際は従軍慰安婦で高給取りの戦時売春婦だ」(下画面下方赤線)などの内容を含む文書を社内に配布したことが確認された。(写真=聯合ニュース)

この会社は嫌韓文書を公然と作って「韓国人は野生動物、死ね」という差別を越え、「慰安婦は贅沢に暮らした」「韓日葛藤は賠償金を狙ったもの」等、歴史わい曲まではばからなかった。

このような感情は非常識な一企業だけの問題でない。

最初の嫌韓書籍といえる「嫌韓流」は今まで100万部以上売れ、今、日本の書店に行けば嫌韓をそそのかす漫画と本があふれている。日本メディアは最近、パク・ウォンスン ソウル市長セクハラ疑惑に対して「韓国は儒教思想が強くて上司の言葉を拒絶できず、セクハラ事件が頻繁にある」と歪曲している。
(中略:ヘイトスピーチやアンケートの結果など)

一部の日本専門家たちは日本の嫌韓が韓国に対するコンプレックスから始まると解釈する。数千年の歴史で日本が韓国に先んじたことがなく、開化期以後、歴史上初めで韓国に先んじながら日本右翼が韓国は未開な国、日本は優れた国という認識をまき散らしたというのだ。ところで、最近、韓国の経済と外交、文化、スポーツが急成長しながら韓国に対する日本極右勢力の牽制が強くなっているという分析が出ている。

極右産経新聞の黒田勝弘記者も「日本に嫌韓が広がるのは韓国の躍進に対する日本人の嫉妬心のため」と評価した。これをそそのかしているのが、まさに極右的世界観を持つ安倍政権という指摘だ。安倍が最も尊敬する人物が吉田松陰で、彼の門下生である太平洋戦争戦犯・岸信介が安倍のおじいさんだ。

今回のコロナ事態で見るように安倍政権は危機のたびに韓国たたきで嫌韓をそれとなく助長している。韓国のコロナ対応能力を羨みながらも韓国を非難する国が日本だ。安倍政権が韓国のG7拡大参加に反対し、ユ・ミョンヒ通商交渉本部長の世界貿易機構(WTO)事務総長落選運動をする理由が多分ある。

私たちの答えはそこにある。嫌韓に対処する私たちの姿勢は私たちの国力と国の品格を高めることだけだ。嫌韓デモに嫌日示威で正面対抗する理由はなく、歴史わい曲をするからといって、いわゆるグクポン(国粋的民族主義)で対応する必要はない。

開化期以後、日本極右はゾンビのように登場して消えることを繰り返したが、日本史に傷を残しただけで一度も成功の歴史に記録されたことはない。結局、私たちの力で嫌韓を屈服させなければならない。

CBSノーカットニュース、キム・キュワン記者

ソース:ノーカットニュース(韓国語)[コラム]嫌韓を楽しむアベ政権と私たちの姿勢
https://m.nocutnews.co.kr/news/5378961#_enliple