2020-07-22 11:10
https://www.yna.co.kr/view/AKR20200722072300504

北朝鮮が10年余り前に国際農業開発基金(IFAD)から借りた477億ウォンをまだ返せていないことが明らかになった。

22日にIFADが発刊した『2019年間報告書』によれば、北朝鮮の貸し出し未償還額は3995万7000ドル、韓貨で約477億ウォンに達した。

IFADは発展途上国の農業開発と食糧増産のために融資事業をする国連傘下の国際機関だ。

IFADは1996年から2008年まで北朝鮮の住民を相手に少額の貸し出し事業をしており、朝鮮中央銀行と地方銀行を通じて計5049万6000ドル(603億ウォン)を貸し出した。

このうち約21%に該当する1053万9000ドル(約126億ウォン)は償還したが、残りは今もなお未償還額として残っている。

北朝鮮は償還の意思を示したことが分かったが、北朝鮮が償還の能力を備えたとしても対北制裁中にIFADが貸し出し金を回収するのは難しいものと見られる。

ジルベール・ウングボ(Gilbert Houngbo)IFAD総裁は去年ソウルで記者会見を開いて「2〜3年前に『ウリは金を払う準備ができている』という手紙を(北朝鮮側から)受け取ったが、制裁のために金を受け取ることができない」と明らかにしていた。