2020年7月30日、韓国・朝鮮日報は、7月に自殺した朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が同市の橋の欄干に記した自殺防止を呼び掛けるメッセージが、同市によって消去されていたことが分かったと報じた。

これに、韓国のネットユーザーからは、

「自殺予防のメッセージを書いた人が自殺してしまった。朴市長は言葉と行動が一致していない人だったということだ」
「朴市長が自殺したからといってメッセージを消す必要はない」
「誤ったメッセージが書かれているわけでもない。消すのは税金の無駄だ」

などといった声が上がっている。

同市は、市内を流れる漢江(ハンガン)で自殺を図る人が絶えないことを受けて、2012年に漢江に架かる橋の欄干に「自殺防止のメッセージ」を書き込むプロジェクトを実施。

13年には朴市長が漢江大橋の欄干に「心を静めてもう一度やってみましょう。幸運はしばらく眠っているだけです」などと記した。

しかし、朴市長が7月に自殺したことで、同市には「自ら命を絶った人の自殺防止のメッセージは見たくない」と市民から苦情が寄せられたという。

これを受けて同市は、7月27日に朴市長のメッセージを消去。市の関係者は「自殺防止のメッセージの実効性についても以前から問題視されていたので、今年末までに全てのメッセージを消去し、フェンスを高くする計画を進めていく」と話した。


2020年8月2日(日) 16時20分
https://www.recordchina.co.jp/b825230-s0-c30-d0155.html