家計負債残高が1年間で80兆ウォンほど増えた。4−6月期だけで約26兆ウォン増加した。1−3月期の増加額より2倍以上多い。信用貸付が大きく増えた影響だ。前年同期比増加率も6四半期ぶりに5%を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大により1−3月期に急激に減少したクレジットカード使用額は4−6月期に小幅に回復した。

韓国銀行は19日、「2020年4−6月期の家計信用」(速報値)を発表した。これによると、4−6月期の家計信用残高は1637兆3000億ウォンで3月末より25兆9000億ウォン増加した。前四半期の11兆1000億ウォン、前年同期の16兆8000億ウォンと比較すると増加規模は大幅に拡大した。1年前と比較すると80兆6000億ウォン増えたが前年同期比の増加率は5.2%だった。前年同期比増加率は2016年10−12月期に11.6%まで上昇した後、11四半期連続で下落したが、昨年10−12月期からは4.1%→4.6%→5.2%と着実に高まっている。

家計信用は銀行や保険会社、消費者金融など金融機関から借りた資金(家計貸付)と、決済前のクレジットカード使用額(販売信用)など、家計が返済しなくてはならない負債を合わせた数値だ。4−6月期の残高基準で家計貸付は1545兆7000億ウォン、販売信用は91兆6000億ウォンだった。家計貸付は前四半期より23兆9000億ウォン増えた。住宅担保貸付は14兆8000億ウォン増加した。増加規模は1−3月期の15兆3000億ウォンよりやや小さくなった。韓国銀行のソン・ジェチャン金融統計チーム長は、「伝貰資金に対する需要が持続する中で分譲物件の増加により集団貸付が増えたのに、貸付規制、政策モーゲージローン取り扱いが減少した影響」と話した。

大部分の信用貸付を占める「その他貸付」が9兆1000億ウォン増えた。証券会社の信用供与額が7兆9000億ウォン増加した影響で、過去最大規模だ。3月の新型コロナウイルス発の証券市場への衝撃後に株価が急上昇し、多くの人が資金を借りて株式投資に飛び込んだためだ。貸付規制のため住宅担保貸付だけでは住宅資金調達が難しくなり、信用貸付を最大限調達する需要も少なくなかったと分析される。基準金利引き下げ後に信用貸付金利が急速に低くなり、相対的に資金借入負担が減った影響もある。

1−3月期に新型コロナウイルスの影響で消費が急減し、2003年の統計作成以降で最も大幅に減少した販売信用はプラスに転換した。クレジットカードを中心に前四半期より2兆ウォン増加した。

中央日報日本語版 8/19(水) 16:39
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