訪米を控えた崔鍾建第1次官、中国大使と会談

 就任後初の米国訪問を控えている崔鍾建(チェ・ジョンゴン)韓国外交部(省に相当)第1次官が7日、ケイ海明・駐韓中国大使と会い、およそ40分にわたって就任のあいさつを兼ねた会談を行った。韓国外交部は「両国がコロナ19の状況をうまく克服しつつ韓中関係をさらに高い水準へ発展させていけるよう、共に努力しようと言った」と明かした。韓半島情勢や北朝鮮の核問題に関する両国の評価と共に、経済繁栄ネットワーク(EPN)、IT企業規制など米国の反中の動きに対する中国政府の立場の説明もあったといわれている。

 崔次官は今週、米国を訪れてスティーブン・ビーガン国務副長官と会談を行うといわれている。6カ月にわたって進展がない韓米防衛費分担金交渉、韓国側の参加が取り上げられている主要7カ国(G7)拡大首脳会議などが主な議題として扱われる見込みだ。また、中国封鎖を目標としているインド・太平洋多国間協力体(クアッド・プラス)構想への韓国の参加を米国が公式に要請するだろう−という予測も出ている。マイク・ポンペオ国務長官など米国の高官は、連日「反中連帯」を掲げて韓国の賛同を要求している状態だ。このため外交関係者の間からは、7日の崔次官とケイ海明大使の会談を巡って「中国が事前の説得作業に乗り出したのではないか」という見方が出ている。同日、崔次官はケイ大使との会談に先立ち、日本の富田浩司駐韓大使とも会談した。

キム・ウンジュン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/09/08 09:00
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▲ソウル市鍾路区の外交部庁舎で7日、韓国の崔鍾建・外交部第1次官が日本の富田浩司・駐韓大使と会って記念撮影をしているところ。/写真=聯合ニュース
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