>>487

>予備校講師です。度々朝鮮学校の生徒を大学に送り出していますので大体分かります。
まず基本的に朝鮮学校の生徒が大学受験をする際、日本の高校を卒業する生徒と手続き上の違いはほとんどありません。
一応、朝鮮学校は日本では「高等学校」ではなく「各種学校」に分別されるため正式には高校卒業の資格はもらえませんが、大体の大学は特定の条件を満たせば(学校長や担任からの推薦など)そこらの高校生と一緒です。(一部例外があります。)

大学入試は大体種類としては(1)指定校推薦、(2)公募推薦、(3)AO入試・スポーツ推薦等いわゆる「一芸入試」、(4)センター試験、(5)私立大一般入試、(6)国公立大二次試験の6つが主です。

あなたが国公立大を志望しているのであれば(4)と(6)が必須、私立大学を志望しているのであれば(1)〜(5)があなたの利用できる入試です。

あなたがどのような志望で、どこの地方で、どれほどの学力と内申点を持っているかで大きくアドバイスが変わりますが、今は私立文系一般を考えているというふうに仮定します。

入試に必要な科目はどこも大体英語・国語・地歴公民(地理・日本史・世界史・公民のいずれか一つ)です。
あなたは恐らく日本史と公民は詳しく習っていないと思うので、必然的に世界史を選択することになります。地理が使える大学はかなり少ないです。
そしてまず厳しい現実を一つ述べておくと、朝鮮学校のカリキュラムではこの三科目でレベル的に高い大学を受けるのは非常に困難です。それは大学入試とは日本の文部科学省が決めた学習指導要領に沿って作られているため、朝鮮学校のカリキュラムとは難易度や範囲が違うからです。ですから入試にほぼ必須の現代文・古文が特に、周りの普通高校の生徒にはなかなか太刀打ちできません。

それでもそこそこの一般入試を、とおっしゃるのであれば近くの予備校などで特に「国語(イルボノ)」を学ぶことをお勧めします。勿論英語や世界史の勉強もぬかりなく行う必要があります。大体どの大学入試でも最低70%くらいの点数を取れることが理想です。

そしてできれば推薦入試なども考えておいたほうが賢明かと思います。
朝鮮学校は日本の高校と比べて部活動が活発なところも多いですし、校内の勉強も真面目な人が多いようです。
そういったところから何かあなたが大学受験につなげられるとことはありませんか?
こういう推薦入試を考えているならばハングル検定を2級くらい持っていると有利です。
また、公募推薦(夏〜秋くらいに実施されます)であれば科目数が2科目や1科目になることもあります。入試が早く終わるし、それもオススメです。

また、裏ワザ?としてセンター試験を利用して私立大学に行くこともできます。
センター試験とは要は国公立大学の共通の一次試験みたいなものです。わからなければ別途質問してください。このセンター試験は最近私立大学にも使えるようになりました。
そしてセンター試験のよいところは、英語・国語・世界史の3科目の所を英語を朝鮮語に替えることができます。あなたにとっては非常に有利かと思います。
ですが、センター試験で私立大学に行くにはレベルによりますが点数は3科目で80%くらい必要です。結構大変です。国語と世界史はかなり得意だけど英語が苦手、という場合に限りオススメします。

長くなりましたが、あなたの情報が少ないのでとりあえず簡単に並べてみました。
またわからないことがあれば聞いてくださいね。