(東京中央社)新型コロナウイルスの感染拡大で台湾への渡航が制限される中、「台湾ロス」の日本人に台湾観光気分を味わってもらおうと、台湾観光協会東京事務所は12日、東京・日本橋のコレド室町テラスで観光イベントを開催した。会場には多くの人が詰めかけ、台湾グルメを堪能したり、VR(仮想現実)映像を体験したりするなどして楽しむ姿が見られた。

イベントは「イロイロ遊び台湾」と題して開催された。台湾グルメの牛肉麺やフライドチキン(鶏排)などを提供するキッチンカーが登場したほか、二胡奏者KiRiKOさんによる演奏ステージ、床面をLEDパネルで彩る「フロアビジョン」、写真撮影コーナーなどが用意され、五感で台湾を楽しめるプログラムで来場者を楽しませた。

台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)は、料理人の衣装に着替え、担仔麺(タンツーメン)の調理を披露。かつて京都大学に留学していた際、中華料理店でアルバイトをしたことがあるといい、慣れた手付きで麺を茹でてみせた。

会場には旅行大手のJTBや阪急交通社、日本旅行などがブースを設置。台湾観光協会東京事務所の鄭憶萍所長によれば、来場者から問い合わせが各社に相次いで寄せられ、多くの人がコロナ後の台湾旅行を予約したいようだったという。鄭所長は、台湾が日本人にとって、コロナ後の海外旅行のスタート地点になればと期待を寄せた。

(楊明珠/編集:名切千絵)

中央社フォーカス台湾 2020/09/14 15:00
http://japan.cna.com.tw/news/atra/202009140002.aspx

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台湾観光気分を味わうイベントの参加者ら