【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、北朝鮮に近い海域で漁業指導船乗船中に行方不明となった韓国公務員の男性を北朝鮮軍が射殺した事件に絡み、韓国側が男性の遺体の捜索を黄海上で実施していることについて、北朝鮮の領海を侵犯する行為を即刻中止しなければならないと主張した。

 黄海上の境界線を巡っては韓国側と北朝鮮側の主張が異なる。このため韓国側が黄海上の南北の軍事境界線とする北方限界線(NLL)を越えて捜索しているかについては疑問の余地がある。

 その上で、北朝鮮は自身の海域で自主的に男性の捜索作業を行う計画があるとし、遺体を発見した際には慣例に従って韓国側に引き渡す手続きと方法を策定したと主張している。

 また、北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の意向に従い、南北間の信頼が損なわれないよう事件の再発防止に向けて安全対策を講じたと明らかにした。

 北朝鮮は25日、射殺事件について金委員長が謝罪を表明した通知文を韓国に送り、事件の経緯を調査し、知らせると通告している。

 韓国青瓦台(大統領府)は26日、北朝鮮に追加の調査を要求し、必要なら合同調査も求めるとの立場を表明している。

聯合ニュース 9/27(日) 10:04
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26日、北朝鮮に近い海域で捜索を続ける韓国の海上警察(仁川海洋警察署提供)
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